軟白ねぎ目揃い会
JA鶴岡長ねぎ専門部は12月9日、北部集出荷場で軟白ねぎの目揃い会を開き、生産者、JA職員ら約50人が参加した。
JA園芸指導係が出荷規格を説明。軟白長、葉長、曲がりなどの等級区分や階級基準、調整作業や箱詰め時の注意点を伝え、参加者はサンプルで出荷規格を確認した。
市場関係者が消費地における販売状況を説明。またJA販売係が鶴岡産は順調なスタートが切れたことを報告し、一本でも多く高品質なネギの出荷をしてもらうよう伝えた。
園芸指導係は「高品質な出荷につなげるため、調整・選別の徹底をお願いしたい」と呼び掛けた。
「雪中軟白ねぎ」は令和3年11月に商標登録された。1月末から2月にかけて出荷最盛期を迎え、首都圏や県内を中心に3月末まで出荷を見込む。
ハボタン目揃い会を開く
JA鶴岡花き振興部会は12月7日、北部集出荷場で正月飾りなどに使われるハボタンの目揃い会を開き、生産者ら28人が参加した。
園芸指導係は規格が変わった部分などの注意点や、年末の需要期をメインに計画的に出荷してほしいと伝えた。販売係は、時期を逃さず1本でも多く出荷してもらうよう呼び掛けた。
参加者は、サンプルで色づきやバランスなど規格を確認し、草丈や緑葉の残し方などを共有した。
ハボタン専門班の佐藤克久班長はあいさつで「サンプルをしっかりと確認し、高品質な花の出荷をお願いしたい」と述べた。
家畜に感謝 畜産部会獣魂祭
JA鶴岡畜産部会は12月6日、鶴岡市の金峯神社で獣魂祭を執り行った。生産者や関係者など17人が参列した。佐藤眞一部会長やJAの伊藤淳専務らが玉串をささげ家畜の供養を行った。
佐藤部会長は「畜産部会の事業を継続していくため、関係機関には今後も力強い支援をお願いしたい」とあいさつした。伊藤専務は「今年は原油価格や物価高騰など大変厳しい環境だったが、皆さんの高い技術と経験による事業運営には敬意と感謝を申しあげる」と述べた。
獣魂祭は、食用に供された家畜へ感謝の念をささげ毎年この時期に行っている。
女性フェスティバルを開催
JA鶴岡女性部は12月4日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で「女性フェスティバル」を開いた。女性部員・JA役職員ら約100人が参加した。
渡部優子女性部長は「コロナで思うように活動できずにいた期間もあったが、コロナ禍であっても、内容を一部見直し、対応策を考えながら各種事業を通常通り行うことができた。部員同士交流しながら楽しんでいってほしい」とあいさつ。
酒田市のごっと助産院院長の後藤敬子さんが「大切な人へ~命と命が出会った理由~」と題し講演。参加者は、後藤さんの歩んできた人生のお話に共感しつつ、たくさんの心揺さぶられるエピソードに涙ぐんでいた。
参加者からは「自分の人生を振るいい機会となった。出会えた事に感謝していつも笑顔でいたいと思った」との感想が聞かれた。
また、2021年3月に山形市の「協同の杜」JA研修所で開かれた、山形県JA女性組織協議会が主催する組織活動体験発表会で渡部女性部長が発表し最優秀賞に輝いた。県代表として、8月に青森県八戸市で開かれた東北・北海道地区発表会に出場し、優秀賞を受賞した発表を、女性部員の前で披露した。発表では、2020年度から「女性部だより」を9回発行し、JA広報誌に折り込むなど、女性部活動に興味をもつきっかけづくりを紹介したほか、仲間づくりの場として企画した「生き活き塾」で、魚のさばき方講座や動画投稿サイト「ユーチューブ」を見ながら自宅でみそ造りに挑戦したことを話した。
お楽しみ抽選会のほか、会場外ではバザー(収益は結核予防の募金に充当)も行われ、盛り上がりをみせた。
女性部員と組合員を対象に、女性部の重点目標である「食と農を守る活動」の地産地消運動を軸とした女性部活動の集大成と、部員同士の交流を目的に1日がかりで行っていたが、近年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、内容を見直し、講演とお楽しみ抽選会のみ実施。参加者はマスクを着用の上、検温、手指消毒の感染防止対策を講じ、お互いの間隔を取りながら楽しんだ。
後藤さんの講演
組織活動体験発表を行う渡部部長㊧
枝豆共選事業実績検討会を開く
JA鶴岡は12月1日、農業振興センターで枝豆共選事業実績検討会を開いた。生産者やJA職員26人が参加した。
枝豆共選施設は、色彩選別機や計量包装設備などを整備し2019年度より稼働を始め今年で4年目。JA鶴岡特産のエダマメ「だだちゃ豆」の選別や、袋詰め作業を行う。今年度は7月30日から9月11日まで稼働し、約150㌧が搬入された。
次年度に向けた課題では、選別制度の向上や安定稼働のための平準出荷などが協議され活発な議論が行われた。
枝豆共選事業の本間孝会長はあいさつで「今後の共選事業を円滑に行うための重要な会なので、みなさんから意見や要望をいただきたい」と述べた。
インボイス制度研修会
JA鶴岡生産振興課は12月1日、2023年10月に始まるインボイス制度の研修会を東京第一ホテル鶴岡で開いた。県中央会地域・担い手サポートセンターの佐藤正樹アドバイザーを講師に迎え、組合員やJA職員約60人が参加し、同制度導入による農業者への影響について学んだ。
インボイス制度は「適格請求書保存方式」と呼び、正確な適用税率や消費税額、登録番号等を請求書(インボイス)に記載・保存する。インボイスを発行することができる適格請求書発行事業者となるためには、税務署へ登録申請を行う必要がある。
同制度では本則課税事業者はインボイスがないと消費税の課税仕入として仕入税額の控除ができなくなる。導入後6年間は特例経過措置があり、適格請求書発行事業者でない者からの課税仕入について、当初3年間は仕入税額相当額の8割、その後3年間は5割を控除できる。
佐藤アドバイザーは、課税事業者は適格請求書発行事業者の登録申請を行うこと、免税事業者は自分の取引先がインボイスを必要としているかなどをふまえ慎重に検討することを伝えた。
今野利政営農販売部長はあいさつで「今日の研修会を参考にしてもらい、来年からの制度導入に向けて準備や対応を検討してほしい」と述べた。
青年部設立50周年記念式典を開催
JA鶴岡青年部は11月26日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で「青年部設立50周年記念式典」を開いた。
青年部員、来賓、歴代委員長、JA役職員ら53人が出席。
主催者を代表して今野聡委員長は、参加者へ向けて感謝の気持ちを伝えると共に、「近年は新型コロナの影響で活動がままならない時期が続いたが、特別稲作授業をオンライン授業として新たな形で事業を継続できた。これからも青年部事業を先の世代につなげられるよう引き続き活動していきたいと思う」と力強くあいさつした。
式典では、「良質高品位米コンクール」の表彰、青年の主張発表会が行われたほか、ファームサイド株式会社代表取締役の佐川友彦さんが「経営改善で実現する これからの農業経営」と題し講演。佐川さんは東京大学農学部を卒業後、外資系の研究開発職を経て、宇都宮市の阿部梨園従業員として勤務。独自のノウハウで梨園の経営課題を500件改善するなど話題を呼んでいる。佐川さんは経営改善のポイントについて「すぐに成果が出る、小さい改善にメリットがある。改善を習慣化し、小さな最適化を繰り返すことによって、大きなチャレンジに結び付けることができる」と話した。
また、青年部の歴史をまとめた記念誌を作成し青年部員へ配布。50年の歩みを振り返り節目の年を祝うとともに、さらなる発展を誓った。
あいさつする今野委員長
設立50周年おめでとうございます!
大豆精選設備竣工式
JA鶴岡は11月28日、下川にある西郷倉庫で大豆精選設備竣工式を開いた。関係者ら約30人が出席し、神事を執り行った後、佐藤茂一組合長と来賓者がテープカットを行い、佐藤組合長が稼働ボタンを押した。
大豆精選設備は国の補助事業を活用して11月に設置が完了。処理稼働は12月から翌年1月を予定している。機器は既存選別機4基、新規選別機2基と色彩選別機、フレコンスケールなどの調製計量設備と運転設備で構成され、大泉倉庫の従前設備を移設し、設備の機能増強を図った。
JA鶴岡では米を取り巻く厳しい情勢を踏まえ、土地利用型の重点品目として大豆を推進してきた。栽培面積は10年前と比べ約100㌶増加。今回の設備増強により、鶴岡産大豆のさらなる面積拡大と高品質大豆の生産と出荷に取り組んでいく。
佐藤組合長は「今後もさらなる大豆の生産拡大に取り組んでいくため、この度の設備投資となった。生産者・作業員には安全作業に努めてもらいたい」と述べた。
JA鶴岡50周年 第19回創業・創立記念会員事業所顕彰式
鶴岡商工会議所は11月24日、第61回会員企業従業者表彰式と第19回創業・創立記念会員事業所顕彰式を鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開いた。
長年にわたり業務に精励した従業員や節目の年を迎えた事業所を表彰。創業・創立記念会員事業所顕彰は、年内に10年単位の創業・創立記念日を迎える事業所が対象。
JA鶴岡は50周年を迎えた事業所として受賞し、伊藤淳専務が出席した。今年は事業所36社、従業者137人が受賞した。最長の事業所は170周年となる。
上野雅史会頭は「まだまだ厳しい社会経済環境ではあるが、互いに英知を結集し技術や知識を、地域の発展に役立ててもらいたい」と述べた。
女性部員が伝統料理を生徒に伝授
JA鶴岡女性部は11月18日、鶴岡市の県立鶴岡中央高校で伝統料理講習会を開いた。食文化が多様化する中、地域の郷土料理や伝統食などの食文化を次の世代へ継承しようと企画し、今年で5回目。
女性部員10人が講師を務め、同高校の総合学科家政科学系列食物系3年の生徒16人と一緒に、まいたけごはん、庄内風芋煮、ぜんまい煮、卵寒天の4品を作った。
女性部副部長の石塚公美さんが料理の作り方を説明後、各班に分かれ調理開始。 各班に女性部員がつき、生徒に食材の切り方や手順などを教えながら、和気あいあいと調理を進めた。
卵寒天の卵が鍋の中で広がる様子を見た生徒からは「すごくきれい。おいしそう」と歓声があがった。
生徒からは「地元に昔から伝わる伝統料理に触れる機会がまったくといっていいほどないのでこの講習会で学べて良かった。時間内に数品を作りあげるお母さんたちの手際が良くてさすがだった」との感想が聞かれた。
作り方を説明する女性部員㊧
鶴岡の伝統の味が完成
おいしくできました!